【レビュー】『ロストキャッスル』の感想・評価

インディーゲーム

『ロストキャッスル』(Lost Castle)は、2Dグラフィックで描かれたアクション満載のローグライクゲームです。プレイヤーは、ダンジョンを探索しながら敵を倒し、アイテムを収集し、キャラクターを強化していくというシンプルかつ奥深いゲームプレイを楽しむことができます。

魅力的なビジュアルや中毒性のあるゲームデザインで多くのファンを獲得している一方、ローグライク特有の難易度やバランスの問題が存在します。

この記事では『ロストキャッスル』の良かった点と気になった点について解説します。

ロストキャッスル(Lost Castle)

項目詳細

プラットフォーム
PC (Steam), PlayStation 4, Nintendo Switch, Xbox One, iOS, Android
価格約1,000円~1,500円(セール時に変動あり)
発売日2016年8月31日(Steam)、他プラットフォームはその後順次リリース
メーカーHunter Studio
ジャンルアクション、ローグライク
表示言語日本語、英語、中国語、その他複数言語

良かった点

中毒性のあるローグライクゲームプレイ

『ロストキャッスル』の最大の魅力は、中毒性の高いローグライク要素です。ゲームは毎回異なるダンジョン(背景固定)が自動生成されるため、プレイするたびに新鮮なプレイができます。

プレイヤーは毎回新たな冒険に挑戦し、進めるたびに異なる武器やアイテムを手に入れる楽しさが際立っています。

リプレイ性が非常に高く、クリアするまで何度でもチャレンジしたくなるゲームデザインが魅力的です。

多様な武器とアイテムシステム

本作では、剣や弓、魔法の杖など多彩な武器を使って戦うことができ、それぞれ異なる戦闘スタイルを楽しめます。

さらに、ダンジョン内で手に入れるアイテムも多種多様で、プレイヤーは状況に応じて戦術を変えながら戦います。

この武器やアイテムのバリエーションが、毎回異なるゲーム展開を作り出し、プレイに飽きが来ません。

手描き風の魅力的な2Dグラフィック

▲スラ〇ムもりもり?

『ロストキャッスル』は、手描き風の可愛らしい2Dグラフィックが特徴です。

ダークファンタジーをベースにしつつも、キャラクターやモンスターのデザインがユーモアに溢れており、見た目だけでも楽しめます。特にボスキャラクターや敵のデザインは邪悪な敵であっても禍々しさが薄めなので気楽にゲームが出来ます。

協力プレイでさらに楽しめる

本作はローカルおよびオンラインでの協力プレイが可能です。

友達や他のプレイヤーと一緒にダンジョンを攻略することで、より戦略的なプレイが要求され、ゲームの楽しさが倍増します。協力プレイならではのチームワークや、仲間と力を合わせてボスを倒す瞬間は爽快感があり、ゲームの魅力を引き立てます。

シンプルな操作性と直感的なバトル

『ロストキャッスル』の操作はシンプルで直感的です。

初めてのプレイヤーでもすぐに操作に慣れることができ、アクションゲーム初心者でも楽しめます。敵とのバトルはテンポよく進み、操作性の良さがゲーム全体のテンポを保つ大きな要因となっています。素早い動きやスキルを駆使して戦うアクションが楽しく、スリリングなプレイを味わえます。

気になった点

ローグライク特有の高い難易度

『ロストキャッスル』はローグライクゲームの特性として、高い難易度が設定されています。初めてのプレイヤーには厳しいと感じることもあり、繰り返しプレイして経験を積む必要があります。

そのため、カジュアルゲーマーや慣れていないプレイヤーにとっては敷居が高いと感じるかもしれません。進行が難しく、序盤で挫折してしまう可能性がある点がややネックとなる部分です。

ランダム性が強すぎる場面も

ゲーム内の武器やアイテムはランダムに出現するため、運が悪いとプレイヤーに不利な展開になることがあります。時には強力な武器が手に入らず、敵を倒すのが難しくなる場面も。

ローグライクゲームにおけるランダム性は魅力の一つですが、バランスが偏ると不公平に感じることもあります。これにより、一部のプレイヤーはゲーム進行にフラストレーションを感じる可能性があります。

ゲームの繰り返し感

ランダム生成されるダンジョンとはいえ、長時間プレイしていると似たようなパターンが目立ち、繰り返し感が出てくることがあります。

特に、アイテムや敵のバリエーションが限られているため、プレイヤーは同じようなシチュエーションに何度も直面することになりがちです。これにより、ゲームのリプレイ性がやや低下する可能性があります。

キャラクター育成の要素が限定的

『ロストキャッスル』では、キャラクターの育成要素は比較的シンプルで、成長の幅が限られています。プレイ中に手に入れるアイテムや武器がキャラクターの強さに大きく影響するため、プレイヤー自身の育成よりもアイテム依存になりがちです。

強力なパッシブスキルと武器が無ければ、ずば抜けて強い敵が出る最終エリアで篩にかけられ、その場しのぎの装備では跳ね返されます。

一部のボス戦のバランス問題

『ロストキャッスル』のボス戦はスリリングで楽しい反面、特定のボスが非常に強力で、バランスが偏っていると感じるプレイヤーもいます。

一部のボスは攻撃パターンが非常に厳しく、初見ではほとんど対応できない場面もあり、クリアには試行錯誤が必要です。このバランスの偏りがゲームの楽しさに影響することがあります。

まとめ

ストーリー2.7
難易度3.5
ボリューム4.6

手を出しやすい値段(最高1500円)でありながらかなりの時間をプレイできるのでコスパはかなりいい感じです。

『ロストキャッスル』は、手軽に楽しめるローグライクアクションとして、多くの魅力を持つゲームです。シンプルな操作性や多彩な武器・アイテムシステム、協力プレイによる戦略的な楽しさがあり、中毒性のあるゲームデザインが際立っています。

しかしながら、ランダム性の強さや難易度の高さ、一部の繰り返し感やバランスの問題が課題とされています。

それでもリプレイ性の高さや協力プレイの魅力からローグライクやアクションゲームファンには十分楽しめる作品です。挑戦しがいのあるゲームを求めている人にとって、手堅くおすすめできるタイトルです。

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