【レビュー】「Sail Forth」 の感想・評価

インディーゲーム

「Sail Forth」は、海を舞台にしたアクションアドベンチャーゲームで、プレイヤーが船を操り、さまざまな島々を探索しながら航海を楽しむ作品です。

このゲームは自由度の高い航海システムと広大な海洋を舞台にした探索要素が魅力ですが、いくつかの気になる点もありました。

今回は「Sail Forth」の良かった点と気になる点を紹介していきます。

Sail Forth

プラットフォームPlayStation.NintendoSwitch.PC
価格2300円
発売日2021年12/21
メーカーThe Quantum Astrophysicists Guild
ジャンルアドベンチャー
表示言語ドイツ語, ポルトガル語 (ブラジル), 中国語 (簡体字), 日本語, 英語

良かった点

自由度の高いオープンワールド探索

このゲームは自由な航海体験が出来ます。

広大な海洋を舞台に、プレイヤーは島々を自由に探索し、新しい発見を求めて航海を進めます。

ゲームはあらかじめ決められた一本道ではなく、どの島に行くか、どの航路を進むかをプレイヤー自身が選ぶことができるため、プレイヤーごとに異なる冒険が楽しめます。

風向きや潮流を考慮した船の操作感もリアルで、海を渡る感覚がしっかりと伝わってくるため、航海そのものが楽しくなる設計がされています。

爽快感のある船のバトルシステム

船を使ったバトルシステムが組み込まれており、プレイヤーは海賊や敵の船と戦いながら進んでいきます。戦闘は砲撃や船の操作を駆使して行われ、シンプルながらも爽快感があります。船を操作しながら敵を追撃したり、回避したりと、アクションのテンポが良く、スリリングなバトルを楽しむことができます。

戦闘が苦手なプレイヤーでも、難易度がそこまで高くなく、簡易的な操作で楽しめる点も魅力です。

優しめのグラフィックと心地よいBGM

カラフルで美しい海の景色や、島々の風景がシンプルなグラフィックで描かれており、目に優しいアートスタイルが特徴的です。また、昼夜の変化や天候の変動もあり、時間帯によって異なる雰囲気の海を楽しむことができます。

BGMはリラクゼーションミュージックぽく、航海中のリラックス感を高めてくれます。音楽がプレイヤーの感情を高め、より一層ゲーム世界に没入させてくれます。

船のカスタマイズと艦隊の成長要素

プレイヤーは自分の船をカスタマイズすることができ、性能や外観を自由に変更出来ます。船をアップグレードしたり、新しい船を購入したりすることで、自分だけの艦隊を築き上げていく成長要素が盛り込まれているのも魅力です。

船の種類や装備の選択によって航海や戦闘のスタイルが変わるため、戦略的な遊び方ができる点が、ゲームを飽きさせない工夫となっています。自分好みの船で広大な海を駆け巡る事が出来る事が、このゲームならではの醍醐味です。

探索と発見の楽しさ

各島には隠されたアイテムや謎、キャラクターが存在し、プレイヤーが島々を探検する楽しみを与えてくれます。

新しい島を見つけたときのワクワク感や、そこにある冒険が待っているという期待感がゲーム全体を通して続く為、プレイヤーを飽きさせることがありません。

気になる点

単調になりがちなゲームプレイ

広大な海を自由に探索できる点は魅力的ですが、航海自体が単調になりがちです。特に、長時間プレイを続けると、同じような行動を繰り返すことが多くなり、マンネリを感じてしまいます。

島々の探索や戦闘は楽しいものの、かなり単調なので長時間プレイでは物足りなさを感じることがあるかもしれません。

バトルの戦略性がやや薄い

バトルシステムは爽快で略奪も出来て楽しいですが、戦闘における戦略性がやや薄いです。

敵のバリエーションや戦闘の展開が限られており、最初は楽しさを感じても、同じ戦法が通用することが多いため、単調な戦闘にうんざりする事があります。

戦闘の難易度がもう少し高めで、より多様な敵や戦術が求められるような工夫があれば、さらに深みのあるバトル体験が楽しめたでしょうね。

ストーリー性の弱さ

かなりストーリーが薄めというか全く理解できないままでした。

敵船団には2大勢力がおり、船団と戦っていくうちに謎の半宇宙エイ?や半宇宙サメ?みたいなのとも度々戦闘になりますし、宇宙船との追い掛けっこをさせらりたりとまるで理解出来ませんでした。

なのでストーリー重視のプレイヤーにとってはやや物足りないと感じると思います。

もう少し深みのある物語やキャラクター同士の関係性が描かれていれば、さらに感情移入しやすい作品になったかもしれないです。

島やイベントのバリエーションが少ない

各島を探索する楽しさはあるものの、訪れる島のバリエーションやイベントの種類が少ないです。

島々にそれぞれ個性的な要素はありますが基本同じことを繰り返すので、プレイが進むにつれて飽きが来ます。

もっと多様な環境や、プレイヤーが予想外の展開に巻き込まれるようなイベントが増えれば良いのになという感じでした。

操作性のクセ

船の操作自体はシンプルですが、細かい部分での操作性にクセを感じることがあります。特に、風向きや波の影響を考慮しなければならないため、操作が難しく(面倒くさく)感じることもあると思います。

陸に乗り上げると動けなくなるので陸に挟まれた細い道を通る時もかなりのストレスでした。

また、UIやメニュー画面がややシンプル過ぎるため、少し操作に迷うこともあります。

特に、カスタマイズやアップグレード時にもう少しわかりやすいインターフェースがあれば、より快適なプレイができるでしょう。

まとめ

ストーリー2.0
難易度2.0
ボリューム3.8

費用対効果(コスパ)という意味で言えばかなりボリューミーなゲームだと思います。

「Sail Forth」は自由度の高い航海と探索を楽しむことができる海洋アドベンチャーゲームとして、多くの魅力を持っています。

睡眠導入BGMや船をカスタマイズしながら進める航海体験はプレイヤーに独自の冒険を提供し、非常にリラックスした雰囲気の中で楽しめる作品です。

一方で、長時間のプレイでは単調さが目立つことや、バトルや探索のバリエーションがやや不足している点が不満に感じる人もいるんだろうなという感想です。しかしながら海をテーマにしたゲームとしての完成度は高く、広大な海を自由に冒険したいという人には十分に魅力的な作品です。

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