今回はとんでもない低評価を受けている『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』Switch版のレビュー記事です。
プレイ時間40時間ぐらいで全てのコンテンツをクリアしました。
悪評が目立ちますが、結構満足度がありましたので【良かった点】と【気になった点】をまとめてみました。
(ネタバレあり)
インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険
タイトル | インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険 |
ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | PlayStation®5/PlayStation®4/Nintendo Switch™/Steam®/Xbox Series X|S/Microsoft Store |
発売日 | 2023年9月28日(木) ※Steam®版のみ9月29日(金) |
価格(税込) | 通常版:7,480円、 デジタルデラックス版:9,680円 |
開発 | 株式会社ゲームスタジオ 株式会社界グラフィックス |
企画・制作 | 株式会社スクウェア・エニックス |
最初の発表ではクオリティが低くいという声が多く、希望に沿うために発売が延期されたという経緯がある訳ありゲームです。
「やさしい」と「普通」の難易度選択があり、メインコンテンツの「記憶の神殿」ではどちらを選択しても難易度は変わらないのでアクションゲームが苦手なら迷わず「やさしい」を選ぶのが良いでしょう。
ストーリー
99%アニメと同じですがストーリーの始まりが違っています。
ダイVSバランから始まり、バランに消された記憶を集める(辿る)というものです。
良かった点
3Dキャラモデルが綺麗
アニメがそのまま動いてるみたいで必殺技のカットインも素晴らしいです。
僅かですがストーリー部分に3Dアニメーションがあり、これも再現度が高いです。
フルボイス
迫力もあったし演技力も良かったと思います。
個人的にはこだわりのある部分では無いですが、プラスの要素しかないので良い点に上げました。
ストーリーモードではレベル上げが必要無い
アクションゲームはテクニックがあればクリア出来るという意味でレベル上げが必要無いという意味では無く、永続的にステータスを強化できるツールやバトル事に支給されるアイテムが存在しているので必要無いという事です。
強化手段は主に4つあります。
技レベル
- 最大Lv10
- 技レベルを上げる素材が必要
- 素材は章で入手量.アイテムが変わる
絆の記憶
- 最大Lv10
- 記憶の神殿で入手可能
- キャラクターのステータスを上げるアイテム
- 最初から入手できる絆の記憶もゲームクリアまで活躍できる
ストーリーモードの経験値
- ほぼ毎回レベルが上がる量を貰える
- 推奨レベルに追いつく程貰える訳ではない
支給アイテム
- HPを回復ができるアイテム
- 攻撃力を強化するアイテム
- 魔法力を強化するアイテム
- 必殺技を強化するアイテム
レベル上げという要素はありますが、キャラクターのレベルを上げるというプロセスを省く要素はいくつもありレベル上げ作業嫌いの人やアレルギーがあってもストーリーは問題なくクリアできます。
記憶の神殿(優)
原作にはないオリジナルダンジョン「記憶の神殿」です。
チャレンジする度にレベル1からスタートし、負ければアイテムを没収されます。
ストーリー進行をしていくことで、階層が解放されていくという仕様になっています。
記憶の番人
「記憶の番人」という声だけのキャラクターが存在します。この番人がほぼ毎回労いの言葉を掛けてくれます。基本的に会話出来るのが番人しか存在しないのでありがたいキャラクターです。
大魔王バーン
記憶の神殿最下層まで来たご褒美に老バーンと戦えます。
神殿最後のボスであり、他のボスとは比べ物にならないとんでもない攻撃をしてきます。
ゲームの腕前がエリートレベルにあれば、初見でクリア出来る人がいるかも?ぐらいの難易度ですが、最下層までに戦いが山ほどあるので肉体的疲労も含め手応えのある難易度となっています。
チャレンジモードの難易度
ストーリーモードクリア後には「チャレンジモード」というストーリーバトルより遥かに難しくなったモードが存在します。
ストーリーモードの難易度はとりあえず回避ボタン連打で攻略出来ますが、チャレンジモードでは「モーション」「攻撃力」が超パワーアップし、タイミングを間違えば即死する事になるので集中力とテクニックが必要になってきます。
要するにチャレンジモードからがアクションゲームの本番戦という事なのでストーリーモードの途中でブックオフやゲオに売りに行くのは早計です。
個人的には大魔王バーンより難易度が高いと思います。
バーンは4人で挑む事も出来るし、必殺技もMAX状態で挑めるので片手で数えられる回数でクリアできる人も多いと思いますが、チャレンジモードでは一人を強いられる戦いが存在するのでとんでもない難易度になっているので、やりごたえがあり達成感もありました。
気になった点
ストーリームービーの約90%が紙芝居式ダイジェスト
失った記憶を集めているというスタンスなので違和感があるという訳では無いのですが、アニメとストーリーが同じなのでダイの大冒険のアニメを見ていれば紙芝居部分は全てスキップしても無問題だし、振り返りをしたいと思っても紙芝居&断片的なので画面を見ても目を閉じていても変わらないです。
そしてストーリーはVS鬼岩城までなのでダイの大冒険を知らない人にはアニメを薦めざるを得ないという事になります。
全て3Dムービーに出来ないのは理解出来ますが、もっとユニークな見せ方があったのでは無いかと思います。
探索要素は無い
町で買い物ができたり、ダンジョンを探索したり、フィールド徘徊とかあるのかと思ったら、ただマップにカーソルを合わせて戦闘に駆り出されるだけというソシャゲ顔負けの内容になっています。
アクションが大味
時短でアイテムを使いますが、回避して攻撃を繰り返すだけで全クリ出来ます。
結局ガードボタンを一切使わずとも快適にゲームが終わりました。だからといってつまらないという程では無いです。
使用できるキャラは6種類しかない
ギリギリ最低限のダイ、ポップ、マァム+武闘家、ヒュンケル+槍のたった4人+2です。
途中でチームに加わり、戦いに参加しているレオナ、クロコダインは使わせてもらえません。
記憶の神殿(劣)
敵のパワーバランスが特殊
大魔王バーン>ばくだんいわ>>>>>>>>>>その他 という残念なパワーバランスになっています。
ばくだんいわは即死級のメガンテを使用してきます。
キャラクターを自分で操作していれば簡単に回避出来ますが、自分が操作していないキャラクターはAIなのでメガンテを避けきれないことが多々あり、復活が出来ないので一歩間違えば壊滅状態になり帰還を余儀なくされます。
普通のボス戦が回復技連打で勝てるのが悪いのか、メガンテの威力が高いのが悪いのか、責任の所在が何処にあるのかは分かりませんが、雑魚敵のばくだんいわの方がボスより脅威なのはいかがなものかと思いました。
一周当たりの時間が死ぬほど長い
一応、階層をジャンプ出来る機能は備わってます。
より報酬を得ようすれば1からやるのがベストな訳で、1周当たりの時間が数時間レベルです。
1~20階が雑魚かボスを倒し続ける単調な作業ゲーだし報酬も割に合いません。
連戦していれば処理落ちする
おそらくSwitch版特有の現象なのかなと思います。
連戦していれば13階あたりからカクつきが始まり、18階ぐらいで処理落ちというくだりが2回ありましたので、根本的にロースペックのSwitchでプレイするのはあまりお勧め出来ません。
まとめ
100点満点中57点といった所でしょうか。
色々な点で期待を下回り及第点には満たなかったという感じですね。流石にこの内容で定価7480円は舐め過ぎ高過ぎです。そりゃ発売一か月経たずして50%OFFになっちゃうわなっていう感じでした。
しかしキャラゲーの類でありながらチャレンジモードは結構難しくて楽しかったです。半額以下でありダイの大冒険のファンならば普通に楽しめるゲームだと思います。
続編がどうなるかというのは気になりますね。流石に鬼岩城までで終わってしまうのは消化不良なので、至らなかった部分が改善されて続編が発売される事を願っています。
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