【レビュー】『マリオカートワールド』の感想・評価

ニンテンドースイッチ2

今回はマリオカート8dxとの比較とミラー星3コンプリートまでプレイしたマリオカートワールドの良かった点、気になった点を紹介する記事です。

マリオカートワールド

項目内容
プラットフォームNintendo Switch 2(国内外ともに)
価格・北米: US$ 79.99(標準価格)・日本: パッケージ版 9,980 円/ダウンロード版 8,980 円/同梱版4000円(53,980円)
発売日2025年6月5日(Switch 2本体と同時発売)
メーカー開発:Nintendo EPD(モノリスソフト、1‑Up Studio、バンダイナムコスタジオが協力) パブリッシャー:Nintendo
ジャンルカートレース(パーティーレース)

最大24人対戦、オープンワールド風のフリーランなどの新要素に加え、従来シリーズで好評のコースやキャラも多数収録されています。

良かった点

物理演算

妨害アイテムにぶつかるとその場で回転するだけのスリップという従来の感じではなく、加速を考慮した大きく前に飛ばされる様なスリップになってたりします。

波立つ水上では上下に揺らされジャンプアクションが出来たり、ジャンプして海に入ると波に入ったりと進化を感じました。

美しいコース

一部のコースはシリーズ最高の幻想的なビジュアルとどこまでも続くと思わせる程の壮大なコースは美しいです。

幅広い技術介入

  • レールスライド : ワイヤーやレールに乗ってミニターボが発生し、ジャンプアクションで加速出来る
  • ウォールラン : ジャンプアクションで壁に吸い付き、横方向で走行出来る
  • チャージジャンプ : Rボタン長押しでミニターボが発生し、ジャンプアクションが発生
  • リワインド : 巻き戻しが出来て、妨害アイテムを回避できたり落下を防げる
  • 連続ジャンプアクション : 慣性をキャンセル出来て、着地を微調整出来る

という新アクションが追加されました。至る所にこのテクニックを使う場所があって、最短走行できるコースを全て覚えるのに何カ月もかかるというレベルです。

150cc全クリアまでウォールランという存在自体知らなかったのでこれらのテクニックはかなり暗黙的です。フリーランのミッションにあるコースで気付かされるという感じでした。

なので自力でショートカットコースを発見したり、テクニックを適材適所に使いこなすのは通常プレイ(一般人)ではかなりの面倒というか高難度だと思います。

フリーラン

レース抜きでステージを隈なく探索できるというまさに夢に見た言う感じの要素でした。

ただ走る以外にもちょっとしたミニゲームもあります。

  • Pスイッチチャレンジ
  • トッテンの討伐
  • ブルの討伐
  • 隠されたハテナブロックの探索

難易度は4/10点ぐらいの簡単な物ですけども無いより全然良かったですね。

気になった点

オープンワールド

オープンワールドの悪い所が詰め込まれていてNPCとの会話とかゲリラ的にレースが出来る物が無いんですよね。

  • Pスイッチチャレンジ
  • トッテンの討伐
  • ブルの討伐
  • 隠されたハテナブロックの探索

このミニゲームクリアで貰えるものが何の役にも立たないステッカーだったりするので、クリアしても「それで?」という感想しか出てこなかったです。

個人的に気になったのはミッションクリアの小リザルト画面に移行すると操作不可になって壁にぶつけられたりとか崖下に突き落とされたりする所ですかね。失敗しても成功してもワンボタンでミッション開始位置にワープ出来るので問題点というレベルにはないですけどね。

ただこの疑似オープンワールドコンテンツはあくまでもサブコンテンツだという点は留意しなければいけません。

キャラクター選択画面

それぞれのキャラクターにあるコスチュームを1キャラごとにまとめられてないので、使いたいキャラクターを選ぶのに5秒ぐらいかかります。

それとマシンの選択画面は一目で性能が分からない仕様になっているので鬱陶しいです。

レースの一本道化と平坦なコース

オンラインだと1コース3ラップ制なんですがソロプレイではコースとコースが繋がっててレースというよりドライブになってます。

広大なコースが故の相対的アクションの少なさと音楽がカントリーミュージックなのでマリオカートらしからぬ眠気を誘う要因にもなってしまっています。

サバイバルモードの星3獲得条件

サバイバルモードというレーシングゲームによくある何位以下で脱落っていう構造の新コンテンツなんですが星3獲得条件がただの運でして、血圧がガツンと上がるタイプの高強度の理不尽ゲーです。

理不尽な部分というのは相乗効果にあります。

  • 6ラップある全てのラップで一位通過
  • CPUのそこそこの強さ
  • テレサのアイテム強奪
  • 1ゲームごとの青甲羅の量
  • 1ゲームごとの時間の長さ
  • 2位に落ちるとほぼ一位になる事が出来ない(迂闊に巻き戻し機能を使えない)
  • 2位に差をつけすぎると赤甲羅3連撃が飛んでくる

これらが全て合わさる事で、ラップ前に妨害アイテムが飛んでこないことを祈るコイントスレベルの運ゲーになってしまった訳です。

グランプリも勿論運ゲーですけど序盤は真ん中の順位で最終ラップに加速アイテムとショートカットで一位になるという運ゲーを突き崩すセオリーがあるのでコイントスと一緒には出来ないです。

ただコースには一定間隔でキノコと同等の効果を持つアイテムが落ちているので青甲羅回避をできないとかでは無いのでコイントスレベルに納まったという感じですかね。

キャラクターアンロック

常設キャラのコスチューム変更で水増し的に新キャラ追加形式で増えるというのもどうなのとは思いますけど、キャラクターアンロックがかなりランダムなので使いたいキャラクターがミラー最終レースまでアンロックされないという10年前のゲームなのかと思う程の訳の分からない状況になっています。

例えば獲得コインで交換できるシステムにしたりとかフリーランのミッションクリアで解放とかもっとやりようはあったんじゃないかなと思いますね。

フェイスオブマリオカートの不在

今回はファンサービス的というかギャグ的というか珍しいキャラが多く追加されました。新鮮だなとは思いましたけどもスピンオフ作品でスポットライトが当たったマイナーキャラというのは第一優先で大切にすべきだと思っていて、マリオカートの歴史を知っていれば誰もが名前を挙げる"マリオカートの顔"と言っても過言ではないキャラクターが常設されていない状況は如何なものかと思います。

8デラックスvsワールド

結論から言うとマリオカート8デラックスの方がレースゲームとして完成されているなという感想です。

前述の通りマリオカートワールドは広大なステージになっているが故にゆったりとドライブしているという感覚がかなり強く、オフラインではスピードバトルという要素を失っています。

8デラックスはスピードバトルと一レース当たりのアクション量と気持ちよさが完璧です。

【コントローラーの振動】【タッチ感】【加速】【滑り】【ドリフト】という細かい所でワールドは肩透かしですし、砂埃みたいなのによる視界悪化という謎の嫌がらせパートがあるのもどうなのかという感じです。

特にドリフトとかに関してはミニターボを発生させて加速するというカタルシスの解放という部分が全ての面で弱体化されていて"アナログボタンがタッチスクリーン化して指寂しさを感じる様になったIphone"と同じ様に、本能的な部分でもどかしさを感じます。

ただ定価の価格比較をすると最小価格という面ではマリオカートワールドの方が安いので、8デラックスの方が優れてて当然とっちゃ当然です。

タイトルダウンロード版(税込)パッケージ版(税込)最小価格(税込)ソロプレイオンラインプレイ備考
マリオカート ワールド8,980円9,980円約4,000円2025年6月5日発売(Switch 2専用)
マリオカート8 デラックス6,578円6,578円約5,000円2017年発売。Switch向け。セール頻度高め

価格は妥当?

言うても前作とそこまでの変化はない訳なので視覚効果と疑似オープンワールドだけが上乗せされただけでは8980~9980円という価格に見合った要素は感じられなかったので実質4000円の同梱版かセールになった時に買う事を強くおすすめします。

総合評価

価格評価
8,980円6.2/10
9,980円6/10
約4,000円8/10

結局のところ価格に見合ったゲーム性やボリュームがあるのかどうかが重要な指標になるので丁度良い点数だと思います。しかしゲーム内にはキャラクターとして選択できないまっくろくろすけのパチモンみたいなキャラも登場しているし、200ccが無いのでこういう革命的な物も無料DLCで追加コンテンツが来るならば評価は上がります。有料なら評価は下がります。

まとめ

【マリオカートワールド】ってタイトルなんでい今までの総集編って感じなのかなと思ったらマリオカート8.8という感じで、ゲーセンのマリオカートってこんな感じゃなかったっけというのは直感的に思いましたね。

他のゲームで見たようなのアクションが多いし、2025年発売のゲームという面で見れば革新的な要素は無いですしこのマリオカートが次の新作まで5年とかならそれは結構嫌です。

ただ24人制なのでオンラインプレイでのカオスやステッカー集めを楽しめたりすると人はもっと評価が上がると思います。

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